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野生生物調査ネットワークの構築による獣害問題対策の試み

代表者:馬籠 純 助教(生命環境学域)

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■プロジェクトの目的

果樹をはじめとする山梨県の豊かな地域資源を生み出す多くの農村地域では獣害が深刻化している。特に農林業関係者の高齢化・過疎化が急速に進む農村地域は、住民のみで被害を軽減し地域資源を保全するのは困難な状況にある。これを打破するには、地域の獣害問題の現状を市民自ら調査・認識して実効性のある対策を講じるのはもちろん、逆に問題を地域の魅力として再定義することによる価値への転換と発信により新たな人材交流を促進し、地域を活性化する必要があるが容易ではない。

しかし、2014年にユネスコ生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)に南アルプス周辺地域が登録され、地域の自然・資源の保全活動が活発になる機運が高まっている。そこで本プロジェクトでは、新たな人材育成を含む調査研究体制を模索し、昨年度より南アルプス地域をモデル地域とし地域と産学連携による野生生物の生息調査研究を開始した。

この結果、獣害に悩まされる地域の問題解決と魅力への転換には、①調査データの地域還元②調査データの市民自らの活用(見える化)特に個体群の認識に基づく対策への利用③調査活動ネットワークの拡大が重要であることが明らかとなった。

そこで、本プロジェクトでは、①野生生物調査の山梨県域へのネットワーク化の試みと調査研究データのオープン共有化②地域市民・産官学協働による最新AIの画像認識ツール等を活用した野生生物個体群分類地域問題認識と魅力転換のための方策の整理を目指す。

■過去のプロジェクト